たとえばラジオのようなもの

ラジオが好きで、思い返すともう15年くらい、何かしら聞きながら過ごしてきています。きっかけはあるアニメのタイアップの、声優さんがパーソナリティのいわゆるアニラジだったのですが、当時その時間帯(土曜日の深夜)にいろんな声優さんのラジオが集中して放送されており、ベッドの中でポケットラジオのアンテナを必死に調整しながら、それも含めてワクワクしながら夜を迎えていたのを覚えています。
今はパソコンやスマホ、あるいはポッドキャストなどで、高音質な番組が比較的自由に聞けたりもするのですが、あのラジオ特有のノイズと共に番組を聞くのも、趣があって良いものだなぁと最近思ったりもして。

ラジオのどこが好きかというと、テレビよりも、話し手のパーソナルな部分が見えるような気がするところです。テレビで歌ったりお芝居をしたりしている人が、テレビの外ではどんなことを考えているのか、どんなことを感じているのか、そういうのを聞けるのが、ラジオのいいところだなーと思います。もちろん、ラジオで喋っているすべてがその人の素だとは思わないけれど。

似た観点から、ブログを読むのも好きです。なかなか新しいブログを発掘するということは最近はなくなってしまったけれど、何年もずっと読んでるものもあったりします。あるいは、ふと思い立ったときにまとめて読んだり。

ラジオとブログで大きく違うなと思うのは、受け手が文脈を共有しているかどうか、というところでしょうか。個人的な感想ですが、ブログは(たとえ連載記事であっても)記事ごとに明確に分断されているような感じがします。一方でラジオは、番組が放送されていく中で起きた様々な出来事が、自然とリスナーの中では暗黙の前提となり、メールの内容や番組の感想にも影響を与えているような印象を覚えるのです。これはやはり、画面に映った文字を読むのと、人の話す声を聞くのとの違いでしょうか。比べるものではないのだけど、文字にしてみると改めてラジオが好きだなぁと思ってしまいます。

というわけで、このブログもできるだけ無機質にならないように、タイトルに fm という文字を入れてみました。昔から聞いているのは AM ラジオなんですけどね。