たとえば心のようなもの

髪を切って、髪色を変えて、新しい服と鞄を買って、新しい靴も欲しいなーなんて考えて。
いつからかそんな、かつてどうでもよかったと、納得どころか理解も行かなかったようなことに、楽しさや喜びを感じるようになっている自分に気付いた時、果たしてこれは感情が敏感になったのか、あるいはかわりにどこか鈍感になってしまったのかなどと、詮無いことを考えてしまいます。

変わるというのはとても難しいことで、思うように行かないことのほうが多くて、手を伸ばしてみたり、捨ててみたり、辛い思いもして、それでもなかなか変われなくて、変わりたいと思っている自分だけが、いつまでも変わらずにいたりするもので。
そんな思いと裏腹に、ふとした瞬間に自分の変化に気付いて、自分のことだというのに、なんとも不自由だなぁなんて思うのです。